福岡県議会ハラスメント研修会

大変遅くなりましたが7月9日、博多駅近くにあるホテル日航福岡で、福岡県議会主催の「議会関係ハラスメント根絶のための議員研修会」に参加しました。昨年同様、県内市町村議会の議員400名ほどが参加しているとのことでした。

1部の講師は、議員経験もある一般社団法人官民共創未来コンソーシアム代表理事の小田理恵子氏、2部は国際大学グローバル・コミュニケーションセンター准教授の山口真一氏。小田氏は昨年の遠賀郡の議員研修会で講師をされた方でした。

講演内容で特に気になったのは山口先生の「SNS時代の誹謗中傷問題」です。私も日々の活動をSNSで発信しているため、とても関心のあるテーマでした。このSNSの投稿で誹謗中傷を受けたことのある女性議員もおられ、私も普段から何度も見直し投稿しています。

SNSの普及で私たちの生活は大きく変化しました。スマホがあれば様々な情報を簡単に得ることができ、とても便利になりました。しかし、SNSの誹謗中傷は人の心を病ませ、命さえも奪うと山口先生。確かにSNSで誹謗中傷のコメントを見かけることがあります。自分と同様の興味関心でユーザーをフォローすると、閉鎖された部屋(チェンバー)で特定の意見がこだま(エコー)のように繰り返され、より強く信じ込むエコーチェンバーや、見たくない情報を排除し、見たい情報はフィルターを通過するフィルターバブルの話はとても腑に落ちました。

私自身も検索した事柄が頻繁にスマホに上がってくるため、ついつい読んでしまいますし、YouTubeのおすすめなんかも見てしまいます。誰が言ったか分からない誤った情報を信じ、特定の情報ばかり追ってしまうことで偏った思考や視野が狭くなりSNSのハラスメントにつながってしまうとは…。

そのような状態にならないためにも、多様な情報を得ること、そして自分の判断で決めることが大事なんだと思います。そのためにはSNSの情報を鵜呑みにしないこと、新聞や書籍などからの情報収集、また講演会や研修会などに参加し、多角的な視点をもち物事を見ていきたいと思います。